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説得よりも納得してもらうこと
認知症は、
病気のひとつです。
伝えたけれども、支離滅裂、
理解できなくて、
混乱して、
言葉のやりとりがむずかしくなります。
「財布がない」の言葉に、
「ちゃんと入れとかないから」
「タンスの中に入っているのじゃないの」
と言って、一生懸命に、
正当性を伝えても、
言われたことが理解できずに、
話し手の「何回言っても、わからないのだから」
という感情だけを強く感じてしまいます。
そして、
被害的になり、
「財布を盗られた」という、
言葉が返ってくることもあります。
認知症の方へは、
心情に寄り添うことがとても大切です。
財布のあるところは知っていても、
いっしょに、
タンスの中を一生懸命に探して、
「あら、こんなところにあった!」と、
落ち着いてもらえるように、
接していくことが安心してもらう一つの方法です。
認知症では、感受性が豊かになります。
不快な思いも、悲しい思いも、嬉しい思いも、
素直に大きく感じて表現してしまいます。
正しさを一生懸命に伝えても逆効果、
安心できる環境作りをしていきましょう。